モルディブ紀行 モルディブ前編

Maldives, Jan.-Feb. 2000.


−1日目−
Osaka -> Kuala Rumpur -> Male

例によってエアポートリムジンバスで関西国際空港に向かう。住んでいる所からバスに乗りさえすれば、乗り換えることなく空港まで行く事ができる。


関空に着くと受付カウンターに行き、航空機のチケットとホテルのバウチャーをもらう。その後、受付の係員が飛行機にチェックインするために一緒に行くという。日本語が通じる関空では手助けの必要がないが、邪魔にはならないので何も言わずに一緒に歩いて行く。この係員にマレーシア航空は飛行機が小さいのですべてのバッグを預けろと言われるが、機内持ち込みサイズなら問題ないだろうし必要になれば預けると断る。(実際、機体はすべての路線でエアバス社のA320、小さくはなく預けさせられることもなかった)

チェックイン後ワールドパークスの仮会員証を示してマイレージの加算手続きをする。我々はマレーシア航空がノースウエスト航空が中心となったワールドパークスというマイレージプログラムに参加したという情報を入手していたので、インターネットで入会手続きをとっていたのである。
(後日、ノースウエストのサイトで確認した飛行距離は合計10010マイル)


民族衣装らしき薄い生地のロングスカートを着た女性フライトアテンダントと共に飛行機は離陸、7時間ほどの飛行でKuala Rumpur空港に到着。ここでのトランジットの待ち時間は約4時間。入国して観光するには短く、空港内で待つには長いという中途半端な時間で、免税品店を回ってもすぐに飽きてしまう。結局、座り心地の良さそうな椅子に腰かけて、ガイドブックを見ながら時間を潰す。


Kulara Lumpur から Male への飛行機は定時に離陸、日本語での機内アナウンスがあるのは驚きである。日本に発着しない便で日本語のアナウンスは初めて。それだけ日本人が多いからなのか、それとも日本人の語学力が弱いからなのだろうか。(と自分の語学力を棚に上げて考える)


深夜、滑走路が1本だけの小さなMale空港に到着。入国手続き後、出口で待っていたツアー現地係員にホテルのバウチャーを渡し、この係員が港の近くにあるホテルのカウンターでチェックイン。空港のすぐそばにリゾートホテルのカウンターが並んでいるのである。

案内人の言われるままホテルのスピードボートに乗って、宿泊する Taj Lagoon Resort へ向かう。このボートは屋根はあるが横は吹きさらしで、水しぶきがかかることもある。マーレの街がある島を離れると、スピードも早くなった上に明かりが少なくなり衝突しないかと少し恐い。突然、進行方向からサーチライトのようなまぶしい明かりが照らされる。ドーニ(木製の船)からの衝突避けのライトのようで、ボートはドーニを避けて進む。


しばらくして、小さな島に立てられたホテルに到着。雲のすき間から見える星がとても奇麗。深夜なのにかなり暖かいが、あまり湿度が高くないようで心地よい。日本人スタッフが出迎えてくれて、キーを渡され部屋に入る。このあたりはパッケージツアーで泊まるホテルらしい。


−2日目−
Taj Lagoon Resort

我々が泊まったリゾートホテルは3食ともビュッフェ形式の食事。朝食には、数種類のパン、ベーコン、ソーセージ、ハッシュドポテトなど他、4種類のフレッシュジュース、数種類のフルーツなどが並んでいる。個人的にはベーコンとソーセージが美味しい。


午前中は、コテージのバルコニーにゆったりと過ごす。11時から出迎えてくれた日本人スタッフがホテルの説明をしてくれるので、その時間に合わせてロビーに行く。同じボートで着た他の人たちは既に体験ダイビングに行ったそうで、我々以外誰もいない。彼らのように慌てることはないのく、ホテルのエクスカーションなど概要を聞く。
(実は、初日からダイビングした方が良かった)

cottage cottage

昼食後、タイビングスクールに行って体験ダイブの予約をする。我々はスキューバダイビングは全くの素人、英語の説明では心許ないので、日本人インストラクターに教えてもらえるようにお願いする。次の日の朝10時半からダイビングスクールに来いというが、日本人インストラクターかどうかの問には"Maybe."としか答えない。

午後の時間を持て余し気味になったので、二人に乗りのパドルボート(チャチなカヌー)を、1時間US$19で借りて遠浅の海に漕ぎ出す。急に水深が深くなるリーフエッジまではかなり距離があり不安は感じない。その場で漕いでいてもつまらないので、ホテルがある島を1周する。少々力を入れ過ぎたのか、降りてから親指の付け根のあたりにマメができていたのに気がついた。

夕方、島の南の端にある展望台までいって海に沈む夕日を見る。水平線に沈む夕日がきれいに、、、、と期待が大き過ぎたのか、水平線の近くに雲があってちょっと残念。

sunset sunset

夕食もビュッフェ形式。朝食以外は食後のコーヒーか紅茶以外に飲物はなく、水が飲みたいなら追加でミネラルウォーターなどを頼むことになる。イスラム教徒の多い国だけど、ホテル内にはビールやワインなどのアルコール類もある。私は夕食に生ビール(ジョッキ)を頼む。こういうリゾートホテルで、ビール1杯がUS$4であるはかなり安いのではと思う。

メインとなる食事は、肉を使った料理はいまいちだが、チキンやポテトの料理がそこそこ美味しい。デザートとしてケーキがたくさんあってちょっと期待したのだが、どうも砂糖が多いようで口に合わない。結局フルーツを使ったムースが一番おいしいと思う。


−3日目−
Taj Lagoon Resort

朝食後、ダイビングまで時間があるのででコテージで寛いでいると、突然、電話が鳴る。出てみるとダイビングスクールからで、英語圏の人と同じグループで英語と日本語の両方での説明は時間がかかるから、集合時間を10時からに変更したいとのこと。我々には何も予定はないのでもちろん承諾する。


ダイビングスクールに行くと待っていたのはインストラクターは日本人のJunko、イギリス人カップルと一緒に、スクーバダイビングの基本的な説明を受ける。日本人が話す英語だからか英語もそれなりに聞き取れるが、ダイビングの道具など独特の言葉はやはり苦しい。でも、我々が彼女の英語をある程度理解しているのがわかったので、途中からは英語中心で、キーワード部分だけ日本語の説明となる。

一通りの説明が終ると、次は実地の訓練。まずは、教えてもらった通りにすべての装備を体につける。その後フィンをつけた足で階段を降りていき、足の立つ浅瀬で最初のダイブ。実際のところダイブというよりは基礎トレーニングですが。一人ずつレギュレータリカバリ(口に加える空気口が外れた時の対処方法)やマスククリア(水中メガネの中の海水を追い出す)などの練習をする。練習してる場所でも、小さな熱帯魚が泳いでいる。これはモルディブならではではないかな。

私は肺活量が大きいためか、空気を吸うと浮き、吐くと沈むの繰返しでなかなか安定して潜っていられない。この調子でうまく潜れるのか少々心配になってくる。

TajLagoon

ダイビングスクールの事務所、最初のダイブはこの建物の下


−Dive1−

午後は、ダイビングスクールから少し沖にあるプラットフォームまで船で行き、我々二人とインストラクターの3人で潜る。そこから水面下5mくらいまで潜ってから、少し移動すると珊瑚礁があり、その周りをゆっくりと進んでいく。もちろん珊瑚礁の周りにはきれいな小魚がたくさん。珊瑚礁を壊してはいけないとは思っているのだが、どうしてもフィンが当たったりしまう。

途中、バディを組んでいた相方が浮き上がり過ぎてしまう。インストラクターが助けに行き、BCの空気を抜けなど指示をしてなんとか元の深さまで戻っていく。と、あららら、今度は今度は自分が水面近いところまで浮いている。下ではインストラクターが私を探しているのを見て、慌ててBCの空気を抜くが一旦浮いてしまうとなかなか潜れない。どうやら上を向いたままフィンを動かしたらしいのだが本人は自覚なし。

日焼け止めを塗り過ぎたためか水中めがねが顔の形に合ってないためか、やたら海水が水中めがねの中に入ってくる。マスククリアのいい練習になったが、空気の減りがやたらと早い。海上に出た時はメーターが20となり、もう残りがない状態。

とまあ、ちょっとは苦労したけどやはり水中は別世界。珊瑚にはちょっと悪いかと思うのだが、次のダイブを楽しみになる。


夕食は、日本人スタッフのMomoさんにロブスターが普通より安く頼めると聞き、Momoさんを通して注文する。追加の料理を注文したので、我々の席は建物の中ではなく、ビーチサイドに移動されている。今日の夕食は、日はとっぷりと暮れロマンチックな雰囲気,,,,と思いきや、明かりが少なくかなり暗い。そのうえ、担当のウエイターが来なくて我々のテーブルだけキャンドルがない。他のウエイターにキャンドルを持ってきてくれと頼んでからもしばらくたって、やっとさ担当ウエイターが持って来てくれて夕食にありつく。テーブルにはキャンドルが灯されているのだが、食事するにはちと暗い。肝心のロブスターの味はそこそこでした。

TajLagoon

ビーチサイドのテーブル


夕食後、ロビーで行なわれるファイヤーリンボーダンスショーを見に行く。ふくよかな母とスリムな娘の親子らしい二人のショーで、中身自体はたいしたことないが、ステージのすぐそばで見られるので意外と楽しい。

TajLagoon TajLagoon


モルディブ紀行 モルディブ後編につづく



Written by Yasushi@tierra.ne.jp.