オーストラリア単独旅行記(その2)

シドニー編
97/08/10 - 08/13


−5日目−
Sydney

朝の9時頃にシドニー空港に到着。オーストラリア国内の移動だったけど、入国審査のゲートを通過しロビーに出る。まずは、インフォメーションを探し、シドニーに関するパンフレットを手に入れる。

インフォメーションで Sydney 3Days Passを売っている場所を聞くと、となりのカンターという。そこは旅行会社のカウンターのようで、前の人は何かの予約をしていた。しばらく待った後、3DaysPass を頼み、クレジットカードで払う。ここで手にはいるのは引換券で、別の窓口で本物のパスに引き替える。どうやら最初からこの窓口に来たら、待たずに買えたようだ。


パスを入手したあと、すぐ向かいに止まっていた、Cityへの空港バスに乗り込もうとすると、運転手から、「どこにいくのか」と声を掛けられる。「City」と答えると、「Cityの何処だ」と聞かれる。しばらく考えてから、「Centro Station」と答えるとOKとのことなので、バスに乗り込む。

乗り込んでから車内にある Skybus のパンフレットを手にってみると、シドニー空港からCityに向かうバスは2系統あって、Central Stationから先のルートが違う。さっきの運転手の質問は、親切にも確かめてくれていたようだ。とはいえ、ルートを確かめずにバスに乗った私は、運が悪ければとんでもないところに着いたかもしれない。

バスに揺られること約30分、Central Stationに到着。バスを降りて地図を見ながらCedney Central YHに向かう。朝の10時頃、レセプションでチェックインできるかと聞くと、OKとのことなので早速チェックイン。予約は1泊分だけだったので、さらに2泊分を頼むとこれもOK。これでしばらくは宿を探さなくてもいいのは嬉しい。

荷物を部屋に運び、念のためワイヤーでベットと繋げて鍵をする。ワイヤーといっても細く、大きなペンチがあれば簡単に切れてしまうもの。でも、盗むためには少しでも手間がかかるから警戒しているというアピールになり、被害は少なかろうと期待して使っているのだ。


さて準備ができたら、市街観光に出発。まずは Central Station に戻り、City Explorer を利用する。パンフレットによれば目的のバス停は道の南側にあるらしいのだが、あたりを探してもそれらしいものは見当たらない。今いるのは太陽がある側の歩道。良く考えると、ここは南半球、つまり、太陽のある方角は北なのである。道の南側に渡ると、すぐに目指すバス停を発見。慣れとはこわいものですねぇ。


 ロックスで下車し、海沿いをサーキュラーキーまで歩く。ここにあるフェリーターミナルから出ている、アフタヌーンクルーズに乗るためである。このフェリーは日曜日のためか、ほぼ満席に近い混みようである。

船から見る景色は日本と違い、海岸線には工場がまったくなく、とても奇麗。高級そうな住宅街と、その沖に浮かぶ無数のヨットやクルーザー。太平洋との境には、ノースヘッド、サウスヘッドと呼ばれる断崖などが楽しめた。


サーキュラーキーからは、電車に乗って Central Station に向かいYHに戻る。


YHに戻って来て、いざ自分の部屋に入ろうとカードキーを通すが、ドアの鍵は開かない。通し方が悪いのかと何回もカードを通しても何も起こらない。しかたがないので、reception にいくと、カウンターの前にはチェックインの長蛇の列が。列の後ろにつき、しばらく待った後、カードキーで開かない旨を伝えカードを渡すと、コンピュータを操作し再度書き込みをしてもらった。対応の様子から良くあることのようだ。


シャワーを浴びた後、部屋で着替えていると、David と名乗るアメリカ人か帰って来た。いろいろ話をしていると、知り合った日本人とこれから出かけるので一緒にどうか、と誘われる。YHにいる理由もないので、一緒に出かけることにする。ロビーで、メルボルン在住の Yumi と ニュージーランド帰りのYoshiと合流し、パブに行く。

私は朝早かったこともあり、早い目にYHに帰り寝るが、David たちは、夜の街に消えて行く。


−6日目−
Sydney

天気予報では曇りとあったが窓の外は良い天気である。まずは、YHを出て、City ExplorerKings Crossまで移動し、繁華街をしばらく歩く。まだ朝だというのに、ストリップ劇場の呼び込みに出合う。しばらく歩いたあとBondi Bay Explorer のバス停にでバスを待つ。

ほどなくして来たバスに乗り込み、South headに向かう。ここは昨日、船から見た場所である。バスを降りた後、岬の先の方に歩くと、遊歩道があるだけで他には何にもなく、雄大な景色が楽しめる。次のバスまで30分あるので、散策するにはちょうどいい時間だった。


再び Bondi Bay Explorer に乗って、Bronte Beachまで移動する。昼食として、このビーチの近くにあった店でフレンチトーストとエスプレッソを頼む。フレンチトーストの付け合わせ(?)のベーコンが美味しい。

昼食後ビーチにもどり、ここからBondi beachまで続く海岸線の遊歩道をゆっくりと歩く。太平洋を見渡す景色はとてもきれいで、歩いているだけでも楽しい。地元の人は、犬の散歩や、ジョギングしている。こんな場所の近くに住んで、気が向けば散歩するような生活をしてみたいものだ。途中景色のいいところでひと休みする。太平洋をみていると、水平線が丸いのがわかる。やはり海はいい。見ているだけでも落ち着く。

雲が多くなってきたので、Bondi beachから Bondi Janctionに向かって歩く。でも地図を良く見ると、Bondi Janction までは思いのほか距離があるのに気付いて、途中からバスを使う。

バスの運転手に、Bondi Janctionに行くかを確かめてから乗る。しかし、始めての土地でアナウンスもないので、通りの名前と道の曲がり具合と、地図を比べて場所を確認する。そろそろかなと思っていると、あるバス停でたくさんの人が降りたので、運転手にここが Bondi Janction かと聞くと、Yes というので降りようとするが、Station か sHopping Center のどちらへ行くのかと聞いてくる。Station と答えると、もう一つ先に別のバス停があると教えてくれる。親切な運転手に感謝である。

ほどなく次のバス停に着いてそこでバスを降りる、まだYHに買えるには時間が早いあるので、colesというスーパーに行き、ミネラルウォーターを手に入れる。

その後、Bondai Janction からは、電車に乗ってCentral stationにもどる。ここで、水曜日夜発のメルボルン行き夜行列車を予約をする。YHに戻ってから、メルボルンのYHに電話を掛けて木曜日の晩の予約をした。

この日は、新たに同室となった日本人と一緒に夕食を取る。ご飯の上にかける東南アジア系の料理で、細長いタイ米とはいえ久々のご飯である。けっこう美味しくて満足。


−7日目−
Sydney Hunter Valley

One Day Tour でワイナリーめぐりに行き、4つのワイナリーでかなり飲む。それなりには美味しいと思ったのだが、これはと感動するのがないのが残念である。


−8日目−
Sydney

YHをチェックアウトし、YH内にあるコインロッカーに荷物を預けてから出発。

まず、YHの近くにある劇場のチケットセンターに行き、今日の昼の公演のチケットを購入。公演は午後1時からなので、Daring Harber に向かう。モノレールは、3 Days Pass では乗れなかったのが、景色が良さそうなので記念に乗って見る。でも、結果的にはバスでも歩いてでも動けるので、あえて乗ることもなかった気もする。

モノレールから降りて、Sydney Harber Casino に入ってみる。スロットマシンは昔ながらの形だが、中身はコンピュータゲームのようにディスプレイに映し出されている。5セントから2ドルぐらいまで。老夫婦がふたりならんでスロットマシンをしているなんぞはいい雰囲気。

カジノを出て、劇場までもどりがてら、テイクアウトの店を探す。結局、劇場となりの、Country Confort で、ハンバーバーを食べる。

Beaty and Beast 見た後、YHにもどり、コインロッカーから荷物を取り出す。このあと、Central Station に行って、夜行のCountry Linkに乗りメルボルン向かう。

その3へつづく


Sydney Pass (参照リンク)

3days 5days 7daysの3種類あって、Skybus(空港バス、1往復)と、観光客向けに周回コースを走るCity Explorer, Bondi Bay Explorer の他、近郊の電車、バスそれにフェリーに乗り邦題。

私のように市街をいろいろ移動する場合は、どの交通機関を使うか悩むこともなく、また小銭が必要ないのでとても重宝した。シドニーの市街観光にはおすすめ(10/08/97現在)。

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Cedney Central Youth Hostel

このユースは500人が泊まれる9階だてのビルである。GFにレセプションと、入口が別のレストラン、1Fには自炊設備、休憩室やゲームルームがあり、2F以上が宿泊者の部屋となっている。各階にトイレ/シャワーと公衆電話、レストルームかテレビルームがある他、9階には、屋内プールまである。ゲームルームには、2ドルで8分間ネットワークアクセスができる機械が置いてある。

泊まった部屋は、片側に二段ベットが2並べてある4人部屋で、簡素な作りだが。部屋のドアは、磁気カードを通してロックを解除する仕組みになっている。これだけの設備は、いままで泊まったYHの中で最高。これで素泊まり1泊20ドルはとても得した気分。お試しあれ。

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Sydney Explorer / Bondi Bay Explorer (参照リンク)

Sydney Explorer はシドニー市街中心部の周回コース、Bondi Bay Explorer はボンダイビーチなどの郊外の周回コースを回る観光客向けのバス。ガイドブックに出てくる主な観光地はほとんどルートに含まれているので、利用価値は大きい。バス自体は日本の観光バスに似ていて、バス停名や簡単な観光案内のアナウンスがあるうえに、降りる合図をしなくても全部のバス停で止まる。もちろんアナウンスは英語だけど、比較的ゆっくりはっきり発音していて聞き取りやすい。また、景色のいい場所にバスを止めて、写真を取る時間を取ってくれることがあった。

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シドニーの電車

シドニーで見た近距離列車はすべてdouble decker(二階建て)であるが、正直いってあまり奇麗ではない。中心部では電車の本数は多く待ったという印象はない。次の電車の止まる駅にランプがつく掲示板があるが、路線別になっていて地理感がないと目的の駅を探すのに苦労する。またホームには、Night Safe Zone と呼ばれる、監視カメラがある領域があり、夜は危険であると感じさせる。

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Coles (スーパー)

このスーパーは、入口専用の回転ドアから入り、レジを通って出てくる作りになっている。万引防止のためらしく、オーストラリアでは一般的な作りらしい。

「地球の歩き方」には比較的大きいスーパーとあるが、店はたいしたサイズではない。でも店の中で売っているものサイズはでかい。ジュースなどのボトルは、5Lぐらいのボトルが並んでいるし、ポテトチップスやポップコーンなどは、日本の5倍くらいの大きさ袋で売っている。もちろん片隅には、小さなサイズもあることにはあるが、数は少ない。牛肉も、10ドルぐらいで手の平よりはるかに大きいステーキ肉の塊が買える。

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Beaty and Beast

私が見たのはそう大きくはない劇場。30分ほど前に劇場入口のドアが開き、中には入るといわゆる「もぎり」はいない。チケットをチェックされることなく、席に着く。私の席は2階席の3列目ほぼ中央、当日の朝に予約したにしてはとてもいい席である。観客は、小学生ぐらいのグループから若いカップル、老夫婦ととても幅広く、ミュージカルという文化の裾野の広さを感じる。水曜日の昼の公演で、8〜9割の席が埋まっていた。

ディズニー監修のためか、ストーリーはもちろん、衣装も舞台セットも大阪MBS劇場で見た劇団四季の「美女と野獣」とほとんど同じ。主演の女性の雰囲気も似ていたのは偶然だろうか。明らかに違うと感じたのは、女性キャストの大きな胸を強調するポーズが多い。いや、ポーズは同じなのかも知れないが、胸の見え方が全然違う。 英語のセリフが聞きとれない方が多いけど、話の筋は分かっているので内容は理解できる。日本語より英語の方が、歌そのものも、セリフから歌への流れもいいように感じた。これはやはり原作が英語で作られているためなのだろう。残念なのは、脇役のレベルが高くなかったこと。

全体的には、細かいことは問題にならない位楽しかった。英語のミュージカル、異国での雰囲気も味わえたので、とてもいい経験になったと思う。

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Country Link

オーストラリアでは近郊電車と州(都市も?)を結ぶ長距離列車は、別会社の運営で切符売場も別になっている。長距離列車のホームへは、改札もなく自由に出入りができる。コンコースに何番ホームは何処行きという表示以外、ホームや列車には一切の表示がないので、列車を間違わないよう自分でしっかり確かめないといけない。

私が乗ったメルボルンへの列車は 2000 Sydney Orinpic とペイントされていた。ファーストクラスのシート自体は外から見る限りエコノミークラスと同じように見える。このシートはヘッドレストまであり、かなりの角度までリクライニングできる。となりの席が空いていたので、2つの席を使っていろいろな格好で寝ようとしたが結局、普通の格好が一番楽だった。

走っている時間はずっと夜なので、窓からの景色が楽しめなかったのは少し残念。景色も楽しむためだけに昼に移動する、このくらいの時間的余裕がある旅をしたいと思う。

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関連リンク


Written by Yasushi@tierra.ne.jp.