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アメリカ旅行記(その2)

Yosemite National Park, California
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San Francisco -> Yosemite National Park(2nd day)

2日目。時差ボケのためか、朝早くに起きてしまう。おかげモーテルの屋上から朝日と、ゴールデンゲートブリッジを見ることができた。(写真) 早起きは三文の得:-)

モーテルのサービスで出されるパンとジュースで、軽い朝食を済ましたあと、車に乗りヨセミテに向けて出発。サンフランシスコ市内は問題なく通過し、ハイウェイに乗ってBay Bridgeに向かう。

サンフランシスコから郊外に向かうハイウェイは、車も多いが車線数も多く、そのうえ大きな分岐も多い。それに日本の高速と比べ行き先表示の看板が少なく、それも直前にあること多い。地理感がないので地名では何処に向かうか分からないので、ハイウェイの番号をたよりに車を走らせる。助手席で次に向かうべき番号を指示してもらえたからこそ迷わずに済んだが、一人だったらとても大変だったと思う。

しばらく走る、分岐も少なくなり、郊外の単調な道が続くようになる。ハイウェイの路面の舗装は、日本の高速道路と比べるとあまり良くなく、一番安いクラスの車を借りたためか、細かい振動が多くて意外と疲れる。レンタカーのカウンターで1クラス上のカムリを勧られたのは、この理由のためだったのだと思う。

途中、Burger Kingの看板を見つけ、一旦ハイウェイを降りた。先にスーパーマーケットを見つけたのでここに入り、10ドルのテレホンカードを買う。アメリカのテレホンカード(後で知ったがカナダも同じ)は、まず1-800で始まるフリーダイアルに掛けて、音声の指示に従ってPIN(パスワード)を押してから、相手の電話番号を押す。このPINを押す方式では、ハッキングの対象になりそうな気がするが大丈夫なのだろうか?

それはともかくスーパーを出てた後、バーガーキングに向かう。ワッパーセット(ワッパー(ハンバーガー)、ポテト、ドリンク)のセットを頼む。いずれも量が多いのに、約3ドルと安い(日本では650円だそうだ)。十分な量に満足したあとは、さらにYosemiteに向かって車を走らせる。

ハイウェイを離れ、山道にさしかかった所で、給油のため隣のガソリンスタンドに車を止める。ご存知の通り、アメリカはガソリンを自分で入れる、いわゆるセルフサービスが普通である。車から降りて、給油口に給油ノズルを差し込んでレバーを引くが、ガソリンは出ない。いろいろ考えてはみたものの、操作しなければいけないようなものは見当たらない。

店の人に聞くとなんと、給油ノズルの下のフックを手で上げないといけないということであった。これは、はっきりいって知らないと分からない。そうこうして無事に給油を終え、料金をクレジットカードで払う。

山道をさらに走って、やっと Yosemite National Park の入口に到着。入口のゲートで入園料20ドルを払う。この時のレシートは、出る時に入園料を払った証明に使うので大事に取っておく必要がある。

我々が向かう Yosemite Valley は、ここからさらに50マイルほど走る必要がある。私の日本での感覚とはかけはなれた、スケールの大きな公園なのである。

しばしのドライブのあと、 Yosemite Valley に到着。我々が泊まる Curry Village の事務所に行って、チェックインする。この時、くどいほどに熊関係の注意をされる。普通の食べ物はもちろん、日焼け止めのオイルや歯磨きのような食べ物ののような匂いがあるものを、車の中やキャビンの中においてはいけないとのこと。もらった新聞によれば、去年は500台以上の車のドアが熊によって壊されたそうである。気をつけねば。

チェックインの後、我々のキャビンに向かう。予約したのはテントキャビンという安い部屋で、二人で1晩$44というもの。はたして大きなテントの中に、ベッドが4つという構成だった。

部屋に荷物をおいた後、 Yosemite Village に向かう。散策出来るような歩道が整備されていて、近くの車道も車はそう多くなく、快適に歩くことが出来る。途中、 Yosemite Falls が奇麗に見えた。

まだ時間があるので、 Yosemite Falls まで歩くことにする。滝への道にさしかかると、他の観光客も多く、日本人も多く見かける。何故か女の子3人組というパターンが多い様に感じたのだが、どうしてだろうか?

それはともかく、一番下の滝の滝壷まで歩く。かなり大きく流量もあり、迫力のある滝。これより落差の大きな滝が、すぐ上流に2つもあるとは信じられない。しばし休んだあとは、Yosemite Valley内の無料巡回バスを利用し、 Curry Village にもどる。

 Curry Village 内のレストランで夕食。カフェテリア形式で自分の好きなものをトレイの上に乗せていく方式で、私はミートルーフを頼む。量は十分以上だが、全然肉の味がしないほどまずい。はっきしいって、失敗である。
 シャワーを浴びるたあとは、くつろいで熟睡モードに入る。

Yosemite National Park(3rd day)

朝食を済ませた後、車で、 Tunnel Point に向かう。車を駐車場に止めて、ここから Yosemite Valley の景色を眺める。絵はがきに使われているような絶景である。(写真

Tunnel Point の駐車場に車を置いたまま、 Inspiration Point に向かって山を登り出す。このルートは約1.7マイルの登り道で、最初から予想よりきつい登り坂が続く。日頃の運動不足がたたって、すぐに息が上がってしまう。

それでも1時間弱ほど登ると、Inspiration Pointと思しき場所に到着。しかし、回りには木が多く、見晴らしが良さそうな場所も見あたらない。回りを探していると、少し谷の方に下ったところに景色のよい場所を見つける。ここから見える景色自体は、高度以外は Tunnel Point とあまり変わらない。しかし、回りには人工のもの全くなく、静かでとても心地良い。

記録では、Yosemite Valley が発見されたのは、ここが最初であるらしい。「神の住む谷」のようにと伝えれたらしいがその気持ちも良く分かる。日本流に言い替えると、桃源郷といったところでしょうか。

駐車場まで戻った後、車で、 Glacier Point を目指す。我々が泊まっている場所から歩くと、たかだか4マイルちょっとなのだが、車で行くには、高度差が1000m近くあるため、大きく迂回しなければいけない。

広い駐車場に車を止めて、景色の見れる場所まで少し歩く。この Glacier Point からの景色は、絶景の一言。感動は言葉では表せません。コンパクトカメラを縦にかまえて6枚の連続写真が取ることができるほど、縦横に広大な景色が広がっている。

さらに、 Mariposa Grove に向かう。ここはセコイアの森で、樹齢が2700年を越える大木もある。大木というより巨木と行った方が正確かもしれない。トラクターに乗ってのツアーにも心引かれたが、結局トレイルコースを、頂上付近にある Musium を目指して歩く。

Musium にはセコイアの森についての展示があり、その中には、セコイアの森が育つためには山火事が必要だ、とあった。火事で他の木が枯れたあとも、セコイアは成長を続けることができるらしい。実際、多くのセコイアの木が、焼けた後があってもたくましく成長していた。

暗くなってきた頃に宿に帰り着く。1日歩いた疲れもあって、昨日と同じレストランでそそくさと夕食、シャワーを済ませ、ビールを飲んで眠りにつく。

Yosemite National Park(4th day)

ヨセミテに着いてもう3日目。今日は Vernul Fall, Nevada Fall への Mist trail に向かう。

朝食後、園内の無料周回バスに乗り、 Happy Isles まで移動。そこから、トレイルコースを歩き始める。しばらくは、川に沿って緩やかな登りが続いている。気温はさほど高くはないが、サングラスが欲しいほど日差しが強く、そのためかかなり暑い。

その坂を登っていくと、道は段々けわしくなっていく。途中、川にかかった橋から Vernul Fall が奇麗に見え、疲れも吹き飛ぶ。

Mist Trail の名の通り雰のようなしぶきの中、かなり険しい登り道を通って、やっと Vernul Fall の上に到着。ここで休息。運んできたミネラルウォーターで水分補給。

さらに上に向かうが、ここから先はほとんど人に会わない。たまにすれ違うのは、山中でキャンプをしてきたであろう重装備の人ばかり。我々のようなTシャツGパンにDパックだけという軽装は、かえって目だっている気がする。

石がごろごろしている急坂を登りきって、やっとこさ、 Nevada Fall に到着。滝の上から見る景色を楽しみながら、昼食にサンドイッチとみかんを食べる。岩の上で横になると、とても気持ちがいい。辛い思いをして登ってきた価値は十分にある。

ゆっくり休憩したあと、別な道を通り Happy Isles まで下っていく。ここからは、行きと同じく無料バスで Curry Village まで戻る。ここで、おやつがてらハンバーガーを食べならが休息を取る。

暗くなるまで少し時間があったので、車で、Yosemite Valley の北側にある、 Tioga Road に向かう。散策する時間がないので、ほとんど車で走っただけでだけど、同じ国立公園とは思えないほど景色が違うのがよくわかって面白い。1日くらいかけて、あちこち歩くときっと楽しいと思う。

帰り道にガソリンを補給。ここのスタンドは、給油装置にカードを差し込めば、すべての清算が完了するタイプで、いちいち払いに行く必要がなく便利。今回は難なく、ガソリン補給を終えて、宿に向かう。帰ってきてから夕食をとった後、小雨の中、House Keeping まで車で行って、コインランドリーで洗濯をする。

寝る頃になると、雨が本振りになってきた。雨つぶが激しく屋根を叩く音がうるさく、なかなか眠れない。これも、自然との一体感だ、と自分を納得させてなんとか眠りつく。

つづく
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