佐渡一周旅行記

Jun. 2000


−1日目−

新潟から佐渡へ


飛行機で新潟まで行き用事を済ませた後、新潟駅からバスに乗って佐渡汽船の乗り場に向かう。この埠頭から佐渡に渡る船はフェリーとジェットホイルの2種類があるのだが、時間が惜しいのと物珍しさから、速いジェットホイルを使うことにする。

乗船時の改札で住所と名前を乗船名簿(要るんですねぇ!)を提出し、ジェットホイル「つばさ」に乗り込む。高速船のためか全席指定で、なんとシートベルト着用しないといけない(面倒やんけ!)。実際に時速78km前後で巡行するが、窓から海を見ていても目標物がなくそんな速度で航行しているようには感じられない。

Picture ジェットホイル「つばさ」


1時間ほどで佐渡が島の両津港に到着。インターネットで予約したニッポンレンタカーで車を借りるためフェリーターミナルを出て営業所まで歩く。このニッポンレンタカーにしたのは走行距離による追加費用がないからである。営業所に着いてから、電話すれば両津港まで向かえに来てくれる事を知る。ちょっと損した気分。

とにかく車にのって出発。まずは佐渡が島の地図を手に入れるために(地図もなしに車で走り出すかぁ!)、コンビニに寄り、ツーリングマップを購入する。無料の観光地図の方が役に立つなんて考えもせずに。

スーパーで適当に買ったお惣菜で夕食を済ませ、今日の宿であるグリーンビレッジYHに向かう。到着後、YHで聞いた「はたの温泉」でゆっくりと入浴した後に床に着く。

ユースホステル Picture  Picture はたの温泉



2日目


朝起きるとどんよりとした雲行き。梅雨時だから雨が降っていないだけ良しとしよう。佐渡といえばトキ(単純なやっちゃ!)、というこで、まずはトキ保護センターに向かう。しかし、飼育されているトキは繁殖期のためライブ中継でしか見れず残念。観光バスでの団体が来たので早々に退散する。

Picture 放映中のトキ


まだ雨が降っていないんで、雨が降る前にと大佐渡スカイラインに向かう。ところがこれは裏目(言わんこっちゃない)だったのか、標高が上がり道が険しくなるにつれ霧がどんどん濃くなっていく。峠付近では写真のとおり次のカーブさえ見えない。危ない危ない。

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山を下り、一瞬「道遊の割戸」をみてから佐渡金山に立ち寄る。意外に観光客が少なくゆっくりと、金山の跡である洞窟を散策する。洞窟の中はとても寒く、採掘の様子は電動人形での再現されてる。

道遊の割戸 Picture Picture
Picture Picture Picture 金山の内部


続いて尖閣湾に向かう(雨がちらついてきたに懲りんやっちゃ)。観光マップに載っていた姫津大橋に向かうが誰もいない。設備負担金(?)の200円を払って渡ってみるがわざわざ観光に来てお金を払うような場所ではないように思う。なんでこんな所に橋ができたのか不思議。(あんたが知らんだけかもよ)

気を取り直して揚島半島に向かう。こちらは駐車場も広くまともな(?)観光地である。またまたお金を払って展望台に向かうとここからの景色はなかなかのもの。天気がいまいちなのと、陸の上で工事しているクレーン車が妙に目立つのが残念。

姫津大橋 Picture   Picture 揚島半島


昼食に佐渡名物らしいそばを食べる。立ち寄ったのはガイドブックにのっていた徳平というお店。誰もいない店内でメニューを前にしばし悩んだあげく、ざるそば2枚を注文。手打ちで大きさが揃っていないのだが旨い。

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佐渡のお酒も有名らしいので、ガイド地図に乗っていた佐渡真鶴酒造という蔵元に向かう。駐車場に車を止め建物の中にはいるが、なんとなく様子おかしいと思っていたら、なぜか出口から入ったようである。(ぉぃぉぃ)  ここの蔵元では、団体客向けに流れ作業的に、説明、試飲販売と行なっており、試飲用の酒をいくつか味見をさせてもらう。まぁ美味しいけど、とりたてて感動もなかった程度。

続いてアルコール共和国に向かう。ちょっと迷ったあげつ着いてみるとオレンジハウスという小さな小屋があるだけで、中で地元の日本酒をうっているだけである。つまり名前だけは立派なんだが、、、(他のもん、見落としてんちゃうか) それでも、一応試飲だけはさせてもらうが、舌にあった掘り出しものはなし。

真鶴酒造 Picture  Picture オレンジハウス


半島時計周りの法則は、助手席に座った人にいい景色を見せるためのものだとして無視。佐渡が島の海岸線に沿って反時計周りに移動し、今日の宿のユースホステルに向かう。海岸線を走行中に粒杭溶岩という珍しい溶岩を見つける。(ただの岩にしか見えんが) 沢崎灯台に向かう。

粒杭溶岩 Picture   Picture 沢崎灯台


沢崎灯台から島の南岸にそって、鴻ノ瀬鼻を抜け姫崎灯台まで移動する。 看板はあるものの駐車場まではとても狭い道。 遊歩道を間違い、小さな漁船らしき船が置いてある場所に出るが、そこから 遊歩道に復帰できる。 景色は悪くはない雨。廃れた観光地という感じを受ける(むちゃ廃れとる)

Photo Photo


今晩は、風島弁天の向かいにある風島館というユースホステルに泊まる。床がドアがきしむほど建物が古く、古き良き(?)時代ののユースホステルそのものという感じ。このような所に泊まるのは本当に久々である。


3日目


たまたまYHで一緒になった女性と車に乗り出発。今日は、佐渡が島の北半分を回る予定だが、途中、彼女が行きたいといったトキ保護センターに寄る。(2度も行くなんてやさしいやんけ) 昨日買ったトキ保護費用(?)200円のチケットと交換にパンフレットをもらう。なぜ昨日は何もなかったのだろう?(知らぬが仏)

今日は天気が良さそうなので、もう一度、大佐渡スカイラインを走ることにする。今回は霧もなく、峠の頂上付近にある展望台から西側、東側それぞれの海を見渡す景色を楽しむ。(行った甲斐あったねぇ)

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スカイラインを降りた跡は、外海部を北に向いて快走。途中、海部大橋という橋を渡る。相当な難所でこの橋を掛けるのに苦労したと思う。(だからつーて、下向いて写真撮ってどうする?)

Picture 海部大橋から下を望む


しばらく海沿いの道をは知り続け佐渡最北端にある大野亀に到着。駐車場に車を置き、車を降りて標高150mほどの大野亀の頂上まで登る。最初は大した事ないように見えたが、暑いせいもあって結構つらく、頂上に着く頃には汗だくになってしまう。登ってしまえば、ほぼ360度の展望があり、お隣の二ツ亀などをみながら休憩する。

大野亀 Picture  Picture 二ツ亀


途中、佐渡が島から新潟空港までの飛行機を予約して両津に向かって車を走らせる。しばし行動を共にした女性とは両津港のフェリー乗り場で別れる。実は彼女が静岡に住んでいることしか知らず名前さえ分からないというか聞いていなかっただが、いまさらとやかく言ってもどうしようもない。(だったらここに書かなくてもいいやんけ)

両津で別れたあと飛行機の出発までには、まだ時間の余裕があるので、途中看板が目に着き気になっていたドンデンに向かう。ドンデンとは何ぞやと興味があったのだが、結局は険しい峠と高原の名前(地名)である。とはいえ峠からの両津市街の景色はなかなかのものだから、狭い道を登っていった価値はある。

Picture


レンタカーを返し両津港から乗った空港行きバスは、なんと本来行先表示が表示される運転席上は空白で、フロントグラスに空港行きとかいた紙を挟んでいる表示だけである。そのうえ、この空港までのバスの乗客は私ただ一人。(大赤字だろうなぁ) 佐渡空港から旭伸空港のプロペラ機で新潟空港に向かうが、定員8人の飛行機の乗客は3人、それに地上係員の女性2人にパイロット1人がいるだけ。 こんな状態で新佐渡空港の建設運動があるのが信じられない。 (我田引鉄でもなく我島引空港かいな ← ちと苦しい)

パイロット1人に乗客3人を乗せた飛行機は意外なほど簡単に離陸、眼下に海を見ながら新潟を目指す。始めて乗ったプロペラ機なのだが、着陸時に少し左右の揺れた以外はとってもあっけない。ターミナルも大手国内航空会社とははなれており、バンで送ってもらうことになる。

乗機 Picture Picture 旭伸航空新潟空港ターミナルビル


新潟空港で、空港にしては意外と旨いいくら丼(980円)で腹ごしらえをし、見つけたゴールドカードラウンジでひと休みしたあと、飛行機で帰路に着く。


Written by Yasushi@tierra.ne.jp.