四国旅行記

97/04/28 - 05/03|


−4/28(月)−
奈良−須磨−淡路島−脇町−祖谷渓谷−大歩危−小歩危−高知

さあ出かけようと外にでると雲行きが怪しく、天候が心配。週間予報がずれたようだが、今日は移動がメインと自分をなだめて出発。阪神高速本線/神戸線を使って須磨まで行きフェリーで淡路島に上陸。

朝10時過ぎには、鳴門大橋を通り四国に上陸。時間を節約するため、徳島から脇町まで高速を走る。脇町にうだつの町並みがあるということなので、看板をたよりにに車を走らせる。簡単に着くことができたが、駐車場らしきものが見当たらない。しかたがないので、近くのスーパーの駐車場に車を置いて歩き出す。

ガイドブックにも載っているのだが、ゴールデンウィークというのにまわりには観光客らしき人がない。そのうえ、なんと舗装工事中で、アスファルトがはがされ砂利道になっている。お土産屋や資料館などはあるものの、まだまだ整備されてない観光地という感じで数年後はまるで変わっているかもしれない。今回は、「うだつがあがらない」のうだつのなんたるかをみれただけでも良かったとしよう。

Udatsu うだつの町並み

 脇町を出て、吉野川沿いを西に向かい、祖谷渓谷を目指す。国道を離れ細い山道を入っていくと、写真の通りの深い渓谷。川をはるか見下ろすように道が続いている。なんでこんなところにという感じの場所に、小便小僧が谷を見下ろすように立っていた。

Iyakeikoku Iyakeikoku
祖谷渓谷と小便小僧

祖谷渓谷から四国の観光名所の一つかずら橋に向かう。駐車場に車を置いて橋の渡り口に向かう。この橋は葛だけで作られた橋というふれがきだが、ワイヤーで補強してあるのがわかる。昔はもっと水面から高かったらしいが、低い処に付け変えられたらしい。これを渡るだけで600円。

なんか場からしくなってきたので、渡らずに見るだけで変える。近くの食堂で昼食として祖谷そばを食べたが、そばの腰がなくいまいちだった。

かずら橋 Kazura bridge

かずら橋から、有料道路を抜けて大歩危に向かう。なんなかというドライブインに車を止めて、建物の中を通り河原に降りると写真のような独特で面白い景色が。

Ooboke 大歩危 Ooboke

少し遠回りになるが、少し北上して小歩危に向かう。車を置ける場所がなかなか見つからなかったけど、名前もないようなの近くに止めることができ、そこで写真を取った。

小歩危 Koboke

この後、南に車を走らせて高知に泊まる。夜は、皿鉢料理にしようかとも思い、高知の繁華街を歩き、パンフレットにあったお店に入る。結局、かつおのたたきや、一豊寿司(?)という押し寿司などの一品料理を適当に頼む。かつおのたたきはニンニクたっぷりで新鮮、押し寿司もとても美味しく大満足。

冷たい日本酒を飲みたくなったので店の人に聞くと、司牡丹と梅錦があるという。とりあえず司牡丹を頼むと、いきなり四合瓶でどんと出てくるではないか。さすが高知は「のんべ」らしく、これが普通のようである。もちろん美味しい料理とあいまって、美味しいお酒が飲めたのはいうまでもない。

−4/29(火)−
高知−桂浜−横波−四万十川(源流近く−上流ー中流)

今日は朝食はないので、早い目に宿を出発し、桂浜に向かう。途中のコンビニエンスストアで、サンドイッチと紅茶を買う。

駐車場に車をとめて、桂浜に向かうと、有名な坂本竜馬の銅像が立っている。その横から浜が見える。桂浜自体は、両側を岩に挟まれたそう大きくはない砂浜である。砂浜に降りて、桂浜で朝食を取る。景色の良いところで食事をするのは気持ちがいい。

Katsura-hama
桂浜

海岸を少し歩いた後、車で坂本竜馬記念館に移動する。竜馬の等身大のろう人形や、どういう行動をしたのかという展示があった。竜馬に興味がある人には面白いところだと思う。ここは小高い丘の上にあるので、屋上からの景色も良い。桂浜は見えないものの、西の浜が見渡たすことができる。

記念館の屋上から見た浜に沿って、西に車を走らせる。有料の橋を二つ越えて横波スカイラインに向かう。ここはとあるマンガで出てきた有名な峠道だそうであるが、海と山の景色が楽しめる良い道である。こんな道が大好きなので、喜んで車を走らせる。

Yokonami Skyline 横波スカイライン

しばらく西に進んだあと、太平洋から離れ四万十川の源流を目指す。どんどん上流に向かうにつれ、道が細くなっていき、ついに源流の森公園(?)から先はダートとなる。普通乗用車では少々苦しかろうということで、先ほどの公園にもどる。公園といっても駐車スペースと橋、洞窟らしきものがあるだけである。ここで、予め昼食として買っておいたカツオの刺身などを食べる。これが結構おいしい。

昼食後、川沿いに下流にむけて走る。川沿いには村や町が点在し、川自体は奇麗なものの「最後の清流」という言葉からイメージしていた雰囲気とは違い、人の生活の匂いがする。中流には、川の両岸にロープを渡し、そこにこいのぼりたくさんつけた、こいのぼりの川渡しがあった。さらに下流にむかい、沈下橋を渡って四万十川YH(ユースホステル)に到着。

ここのYHは小さくとても家庭てきで人気がある、というのも泊まってから良く分かった。少々不便だが、機会があればおためしあれ。

−4/30(水)−
カヌーで四万十川下り

YHのカヌーツアーに参加し、午前中に講習を受け午後からは実際に川を下る。

カヌーは初めてなのだけど、すぐに慣れると思っていたのだがさにあらず、これがなかなかまっすぐに進まない。スピードが出たまま回転すると、とても不安定で、今にも「沈」しそうになる。ほんとに力だけが空回りしてた。

スイープ、バックスイープなどの最低限の技術は、教えて貰ったおかげで、なんとかできるようになったとことで、実際に川を下る。慣れた人には瀬とは呼べないような流れでも、しばしばコントロールできずに横を向いてしまう。

たった1日だと、とりあえずはカヌーを体験したというレベルでしかないが、水面に近いところで過ごす楽しさは十分に感じられた。うーん楽しい!

同じYHに宿泊。

−5/1(木)−
四万十川下流−足摺岬−竜串海岸−宇和島

四万十川に沿って河口まで車を走らせる。河口からは太平洋に沿って足摺岬に向かう。

足摺岬は、険しい断崖や、穴の開いた岩、太平洋の荒波など、自然の雄大さを感じることができる。また、たいはての地のような雰囲気もあり、とても気に入りました。ロマンスの小道も、雰囲気がよく、カップルで散歩するにはお勧めです。


さらに、海岸に沿って車を走らせて竜串海岸に向かう。ここは奇妙な形の岩がたくさんある海岸で、散歩すると面白い。ここからグラスボード見残し海岸に行ける。今回の旅では、海を渡るだけの時間がなく、ありし日の空海と同じく、見残し海岸を見残してしまった。


この後、今日の宿泊地である宇和島に向かう。この四国の西の海岸を走るサンセットロードは、景色も路面も良くとても気持ちが良い。この旅行の中では、最高の道でした。次はバイクで走りたい。

が、街に向かう車で国道が渋滞である。この調子だと、かなり時間を無駄にしそうなので、右折した地元の車の後ろをついて走る。が、道も狭くて目印も少ないので、行きたい方向に走っているか不安である。とにかくなんと地図をたよりにして宿に無事到着。

−5/2(金)−
宇和島−四国カルスト−面河渓−松山

宇和島から海を離れ、四国カルストを目指す。

四国カルストは、山口県の秋吉台よりも険しく、山の頂上付近にカルスト地形が広がっている。人も少なくちょっと散歩すると気持ちがいいところでした。

その後、少し時間があったので、スカイラインを通り面河渓に向かう。ここは非常に奇麗な渓谷で、川の流れの音を聞きながら歩くのは、とても心地よい。訪れる予定になかった場所だったので、非常に得した気分。


次は、松山に向かう。ほどなく松山に着いたものの、宿の場所が良く分からず、温泉街の近くをうろうろと走る。道沿いのホテルや旅館から、呼び込みの声がかかるが無視して走りなんとか宿に到着。

早速、道後温泉で有名な坊っちゃんの湯に入りに行く。ここの温泉は、とても宿泊客が少ないとは信じられないくらい人が多くい。ほぼ満員の状態では、とても風情を感じるというわけにはいかない。やはり旅行者が少ない時期にゆったり入ると気持ちがいいと思う。

そのあと、商店街を散策し、坊っちゃん団子と、タルトをお土産に買う。

−5/3(土)−
松山−瀬戸大橋−倉敷−神戸

昨日に懲りずに、また朝風呂に入りに行く。昨日とは違う、小さめの浴場に入る。が、もうすさまじい混雑。これぞ芋の子を洗うという状態。せっかくの道後温泉なのにとても残念である。

朝風呂のあとは、松山城に向かう。ロープウェイを使わず15分ほどかけて山頂まで登る。もやが少しあったものの、天守格からの景色はなかなかのもの。そのあとは、高速道路にとって帰路につく。

途中高速道路から降りて、ガイドブックにあった寿司屋で昼食を取る。上にぎりのあと、たこと中とろを頼む。そこそこの味でコストパフォーマンスはよかったものの、期待したほどの味ではなかった。ちょっと残念。

再び高速にのって、瀬戸大橋に向かう。この橋を渡るのは始めて。でも、車で走っている限りはただの大きな橋という印象でしかない。しかし、途中のPAで歩くと流石に橋の大きさには感銘を受ける。

あとは山陽道から、国道2号線にまわり、姫路バイパス−第2神明−阪神高速と走り続けて帰宅。西四国4泊5日の旅は終わりをつげたのでした。


ここまで読んでくれて、どうもありがとう。
このページの写真はSHARP MD−PS1で撮影。


Written by Yasushi@tierra.ne.jp.