ニューカレドニア旅行記(その2)


−1日目−
Kansai - New Caledonia


今回も単に安いという理由だけで国際ツーリストのツアーを利用、一番安いル・サーフ・ノボテルを選択とはいえカジノも併設されているそれなりに高級そうなホテルなので、出発時点では少し期待していた。

今回の関空から乗ったエアカランの飛行機は新たに導入されたらしいエアバスA330。前席後の液晶ディスプレイで最新のハリポタ3などの映画やテレビゲームが楽しめる。食事もフランス産ワインも(機内にしては)美味しくて快適。申し訳程度とはいえチーズがあるのはやはりフランス系、できることならビジネスクラス(ハイビスカスクラスだったっけ?)で行くとかいてきだろうなぁ。


ニューカレドニアの空港に到着すると前回の経験なんてどこえやら、とりあえずの現金空港で1万円を両替。レートは1円あたり0.83cfp(パシフィックフラン)だったけど、手数料520cfp(約600円!)も取られる。1万円の両替でこの手数料はかなり痛い。ちなみに、小額の両替はホテルやツアー会社のSPTの方が手数料が無くてお得、CITIBANK等の国際キャッシュカードで引き出すのがもっと得。なお空港にATMは見つけられなかった。

ホテルまではツアーバス、オプションツアー等の話聞きながら40分位でホテル到着。部屋に入とすぐにパスポート等をセーフティボックスに入れようとするが、閉まったままで開けられず使えない。レセプションに伝えようと電話を掛けるが誰も出ない。仕方がないのでフロントまで降りていって文句を言うと、メンテナーが来るまで対応できないそうな。ついでに、

「何回も電話を書けたのに、何で出ないんだ?」(のつもり:-)

と聞くと

「ここは俺一人だから、手が回らない」(のような意味)

とのこと。このあたりのサービスの質がホテルのレベルの差になるんでしょうな。



−2日目−
New Caledonia


前日も遅くまで残業していたせいかゆったりとまどろみの世界に。マルシェ(朝市)も終った昼頃になってやっと動き始める。

買い出しと昼食のためホテル前のバス停からバス(150cfp)にのってヌメア市街へ向かう。しかし、市街は開いている店はなく、あてにしていた大手スーパーでさえ12時30分で閉店との表示。やっとこさ見つけた開いている店はマクドナルド、でもこれがまた高い!。日本のマクドナルドも高くなったとはいえ、さらにその3倍くらい。何が悲しゅうてニューカレドニアでマクドナルドのハンバーガーと食べらないかんのや、と思い店を出る。

ニューカレドニアのミニバス


結局、ホテルに帰るバスに乗り、ホテル近くのショッピングセンターで降りる。さすがに観光客向けのショッピングセンターは開いており、見つけた雑貨店で明日以降の朝食用食材を購入。一連の店の中で安そうなベトナム(?)料理店で遅い昼食済ませる。結局、当初の目的は遂げたけど、かなり時間を無駄にしてしまった。


ホテルの部屋に戻る前に、またセキュリティーボックスが使えるようにしてくれ、と頼んでも、スタッフにはどうしようもなく担当者が来たら連絡するとのこと。いつ来るんだと聞くと、月曜日つまり明日だそうな。のんびりしたもんだ。駄目もとで、SPTの担当を通して交渉しても同じ。フランス語で交渉したSPTスタッフによると、ホテルのフロントスタッフでも、英語よりもフランス語の方が交渉しやすいのだそうだ。

部屋で一息ついたあと、ダイビングのライセンスカードとログブックを持って、インターネットで予約をしておいたアリゼに向かう。暖かければ、夕方の海風が気持ち良いんだけど、涼しいというか服装によっては寒いくらい。予約時間の確認などをしてから、途中のスーパーで食糧を買い出しホテルに戻って夕食。明日に備えて早いめに寝る。



−3日目−
New Caledonia


さて、楽しみにしていたダイビング。自分の機材とはいえ始めてのセッティング、とてもぎごちない。ボンベにレギュレータをセットしてエアバルブを緩めてみると、いきなり「プシュー」と派手な音が。調べると根本のOリングがはみ出ていて、そこから吹き出している。すぐにインストラクターに直してもらえたし、珍しくない話らしいが、新品を組んだ時にチェックぐらいしておいて欲しいものである。潜る前のチェックも基本だけど:-)

そうこうしてからいざ水中へ。一本目はウミガメが見られて満足。


船の上で休憩したあとさぁ二本目というときに、やってしまいました。嘔吐。いわゆる「ゲロ」ですな。船酔いのためか海の中に朝食をぶちまけてしまいました。それでも、口をゆすいだらすぐに二本目。自分にとってはじめての沈船ポイント。開いたままの操舵室に入ったりして、直前に吐いたのも忘れて楽しんでいたのであった。

にしても、多くなりましたね。水中カメラ族。(←経験も少ない癖に偉そうに:-) 以前、デジカメ(C900)に水中パックをつけて潜った事があったけど、期待したほどうまく撮れないので諦めていたんだけど、最近のはだいぶ良くなっているそうです。明るいレンズに光量が多いフラッシュがついたデジカメに買い替えようかな。


ホテルには予想より早く帰ってきたので、ホテルのメインダイニングと思しきフランス料理店で昼食。メニューに日本語はないが、ウエイターが「鳥」「羊」「牛」程度の簡単な日本語で説明してくれたランチコースをオーダー。どのガイドブックでも絶賛している所なんで期待していたのだが大ハズレ。やはり客がほとんど入っていない所はマズイんですな。

部屋に帰った頃から急に悪寒が。これが悪寒だといわんばかりの寒さで、ベッドで布団に入っていても震えが止まらない。つまり熱が出てきたんです。とにかく早く良くなることを祈ってベットの上で安静にする。

夕方にアリゼの店で、今日のダイビングのログ付けする予定だったのだが私はパス。相方が買い出してくれたチャーハンを晩めしにする。



−4日目−
New Caledonia


今日はダイビングの予定が入っていたのだけど、無理行って2日後にかえてもらう。予約の関係上、相方も一緒とはいかないので相方一人で潜りにいく。何はともあれ早く良くなるようにベットの上でNHKのBS放送を見ながら過ごす。ほんと、このまま潜られなかったらニューカレドニアに来た意味がない。

"Do not disturb" の札を掛けたままにしていたので、レセプションから「あんたの部屋にベッドメイキングに入って良いか?」という電話が。体調も良くなっていたのでOK。来たスタッフは英語がほとんどわからないようであるが、目的は理解できるので部屋に入ってもらう。掃除などをしてもらってる間、熱い紅茶をいれてバルコニーで寛ぐ。とはいえガーデンビューの部屋なんで、見えるのは木ばかりだけど、なんとなく日本よりもゆったりできるのは気のせいか。


部屋から一歩も出ず安静にしていたおかげか、熱も下がってきて一安心。夕方に相方のログ付けと夕食のためホテルを出て、まずはアリゼに向かう。ログ付けの帰り道に前回のニューカレドニア旅行で重宝したベトナム料理店で夕食を済ます。量があって美味しくて、1000cfp前後で済むこの店は、アンバスタ地区ではとても重宝する。



−5日目−
New Caledonia

1本目、後から入ってきた相方が水の流れに逆らって船の先いくのに苦労しているのを見て、助けに行き引っ張って船の前の方に移動する。と、やみ上がりのせいか息が上がってしまい、レギュレータもシュノーケルも外して深呼吸してみるが、激しい呼吸が収まらない。このまま潜ると危ないと思い×を出してギブアップし船に上がる。人を助けにいって自分がリタイアしてしまうとは情けない。

船に上がって1〜2分もすると呼吸も落ち着いて復活。息が上がるのは体力が落ちたためなのかなぁ。みんなが上がってくるまで船の上からイルカを見ながら待つ。海から上がってくるとみんな寒そうにしているが、潜っていない自分だけは平気である。休憩のあとの2本目のダイビングではトラブルはなし。水中からもイルカも見られて満足。


ホテルに帰ってからは、疲れてまたダウンするのが心配なんで昼寝する。目が醒めると日本から持ってきた文庫本を読み、眠たくなったらまた寝る。

ログ付けの後の今日の夕食は、ショッピングセンターの奥に新しくできたというベトナム料理店。ちゃんとテーブルクロスがセットされていて、少し上品な感じ。出されたメニューにはしっかりと日本語表記されてる。このあたりの店はやはり日本人が上客なんだろうな。肝心の料理は可もなく不可もなくといったところ。もう少し味が良ければ........



−6日目−
New Caledonia

今日は一人でスキューバダイビング。一本目はナポレオンフィッシュの成魚が見られてラッキー!。二本目はニューカレドニアを代表するようなポイントで以前マンタを見た所だったけど、残念ながら今回はマンタとの遭遇はなし。そうそう簡単に見られるものじゃないか。ちなみに、マンタもナポレオンも海ガメもイルカも見ているので、残る大物はジンベイザメくらいでしょうか。非常に運がいいかもしれない。


夕方、明日の陸のオプションツアーを探してみるが全て一杯。SPTもアルファでも駄目でした。英語のツアーでも良いといったのだけど、どちらも話の感じから英語のツアーは取り扱ってないようだ。シュノーケリングするには寒いし、ボーとするのもイヤなんで、バスに乗ってうろうろすることにする。

今日の夕食は予約してある老舗のフレンチレストランで食事。ムール貝の包み揚げははとっても美味しい。予約の時に頼んだとおりホテルまで車で送ってもらった。ここは満足だけど、唯一不満なのが日本人だらけなトコ。オプションのディナーツアーに組み込まれている店だから仕方がないとはいえ...... そういえば、遅いと言って出ていった日本人カップルがいたけど、何をそう急いでいたんだろ?


ホテルにもどった後、現地ツアー会社にもらった一人500cfp(約600円)のお試しチケットと無料ドリンク券を持って、ノボテルサーフホテルのカジノに行ってみる。カジノは予想以上に小さく、ルーレット、ブラックジャック等あわせて10テーブルもない、入った時はルーレットとブラックジャックそれぞれ1テーブルずつしか行われていなかった。二人分の100フランのチップ10枚を元手にルーレットに参戦。記録を取って分析しているらしい人を参考にちょびちょび賭けてく。運が良いのか、一時チップが70枚を超えたけど、結局60枚(=6000cfp)になったところで現金化。ちょっとびっと儲けた。(ラッキー!)



−7日目−
New Caledonia

現地ローカルな雰囲気を味わおうとミニバスの旅に出る。といってもバスを乗りまくるだけ。ホテル前でバスに乗り、運転手に英語でバス1日券がほしいといっても全く通じない。バス停の料金表にもなかったから、今はないのかなと思って1回分の代金を払って街中に向かう。ヌメアの中心にあるインフォメーションで1日券の買い方を聞く、というか、フランス語で "ticket pour un jour" と書いてもらう。これを運転手にみせてやっとこさ1日券の購入完了。

あとはバスのルートマップをみながら、あちこちのルートを散策というか散乗というかとにかく色々乗ってみる。景色のいい場所や高級住宅街、マンション群みたいなところもあったりとなかなか面白い。日本人にも出会うことがないが、いざルートを聞こうとしても英語が全く通じない。バスの運転手にここに着いたら教えてくれと言って "Wi" と返事もらっていても、着いたら何も言わないし。結構いいかげん。

途中撮影した景色


なんとか面白そうな場所を巡り、最後の帰宅ルートがあるバス停で目的のバスを待つ。同じように待っていた現地に住んでいるらしい女性に、バスルートを確認しようとするが、"I can't speak English." と言われる。つまり英語が通じない。とりあえず、見ぶりを交え、郊外のバスジャンクションで乗り換えればOKと教えてくれる。

やっと帰宅ルートのバスが来たと思ったら最終バスまで時間があるのに運転手がバンザイ (!)みたいなゼスチャーをして走り去ってく(つうこんのいちげき:-)。仕方なくもともと乗って来たルートでヌメア市街地に戻り、中心部のココティエ広場で降りる。帰り方向のバス停を確認していると、先ほどの女性が「ちゃんと帰れるんだろうか?」という感じで話し掛けてきてくれる。彼女の言葉でわかったのは、フランス語でバスは「ブス」のように発音するらしい、だけ。でも「ノーブスならタクシーに乗る」とタクシー乗り場の方向を指さして英語で言ったら、いちおう通じたようだ。たぶん、NO BUS と TAXI だけで推測したんだと思う。それはともかく、言葉は通じなくてもあらためて声を掛けてくれたのがとても嬉しい。日本でも迷っている旅行者がいれば声を掛けるようにしようと思う。


結局、目的のバスは来そうにないので、タクシーでホテル近くのベトナム料理屋に戻ることに。ココティエ広場のタクシー乗り場から1020cfp。人の良さそうな女性は20cfpはいらないと言ったのだが、20cfpのコインが残っても空港で寄付することになるだけだから、無理矢理でも払う。気分的にはチップのような感じ。

例のベトナム料理店でフォーと豚の旨煮を食べて夕食を済ます。やはりここは安くて旨い。


ホテルのチェックアウト時に請求された、レストランの代金を昨日カジノで勝ったお金で払う。クレジットカードでまとめて払うつもりで部屋番号付けにしておいたのだが、結果的に現金を使い切るのに役立って良かった。

後はツアーバスのお迎えで帰路に。ピックアップの時間には多くの日本人がロビーにタムロしている状態。JTBのバスとその他のツアーのバスの2台で3つのホテルを回って空港に向かったのだが、最後のメリディアンでJTBの客が遅刻したのか、その他ツアーのバスが先に出発することに。でも途中回り道したのか、空港につくのはJTBのバスの方が先。空港で預ける荷物のチェックインも、JTBのツアーは先にカウンターの列に並んでから航空券を配布。その他のツアーは別の場所に集まって航空券を配布、つまりJTB客の後にチェックイン。結局同じバスと飛行機だけど差別化をしてるようです。ま、ちゃんと席があるなら文句ないが。

空港免税店で余ったcfpを使い切るようにお菓子類を買い、使い切れなかったコインは募金箱に寄付。昔はコインも札も1種類ずつ持って帰るようにしていたけど、整理できないんで今はできるだけ使い切るようにしてる。一番使い勝手の良いUSドルは例外だけど、最近どこでも使ってないなぁ。



−8日目−
New Caledonia -> Kansai

夜行便で関空に着きシャトルバスで帰宅。にしてもシャトルバスの待つ場所って、タバコ嫌いには最悪に近い場所ですね。何時間も我慢したのか、出口をでてすぐ何本も吸う方々、迎えの人も同じようにちょっと外に出て吸う。同じバス待ちに並んでいる人も吸うし、挙句は、運転手が降りてきて吸う。灰皿の配置も、出口すぐそばから少し移動させたみたいだけど、バス待ちするには意味無し。前後左右からの煙攻撃に逃れる術は建物の中に入る事だけ。でも、建物の中でまってて荷物がとられたり満席になっても誰も保障してくれないから、我慢するしかない。

関空からのシャトルバスの乗車券をクレジットカードで買う。真ん中あたりの窓口で買うんだけど、係員を呼ばないといけないから結構面倒。自販機でもクレジットカードを使えるようにすればいいのに。


帰宅。爆睡。ZZZ